「クロールで泳ぐとすぐに苦しくなる」「息継ぎのタイミングが分からず水を飲んでしまう」そんな経験、ありませんか?
実はこの悩み、フォームや体力以前に「呼吸のリズム」と「姿勢の感覚」が身についていないことが主な原因です。初心者だけでなく、スイミングスクールに通っている経験者でも、クロールの息継ぎがうまくいかず、なかなか上達しないという声は多く聞かれます。
水泳指導歴15年、これまでに1000名以上のクロール習得をサポートしてきた私も、現場で最も多く指導しているのが「息継ぎ・タイミング・キック・ストローク・身体のリズム」を整えることです。中でも、ビート板を活用した感覚練習や、片手クロールによるローリングの習得は、フォームが安定し、推進力のロスを最小限に抑えるために極めて効果的です。
この記事では、クロールで苦しまないための姿勢づくり、苦手を克服する練習方法、そして息が吸えない原因を根本から改善するためのコツを、専門的かつ実践的に解説します。
N.S.Iマナティスイミングスクール向日市では、初心者から上級者まで幅広い年齢層を対象にしたスイミングスクールをご提供しています。水泳教室では、専門のインストラクターが丁寧に指導し、安心して水に親しんでいただける環境を整えています。また、ベビースイミングも行っており、小さなお子様が楽しみながら水遊びを通じて健康を促進できるようサポートしています。水泳を通じて、皆様の健康と体力作りをお手伝いします。

N.S.Iマナティスイミングスクール向日市 | |
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住所 | 〒617-0002京都府向日市寺戸町殿長5 コナミスポーツクラブ向日町 |
電話 | 075-931-4141 |
クロールが上達しない本当の理由
クロール泳げない人の特徴とは?フォーム以前に直したい思い込み
「クロールができない」と感じている多くの初心者は、実は体力不足や泳力の問題以前に、根本的な思い込みや間違った認識が障壁になっているケースが少なくありません。特に多いのが「クロールは速く泳がないといけない」「息継ぎが上手くできないと前に進めない」「沈むのは自分の体が重いから」という誤解です。これらの思い込みが、練習意欲の低下や無理なフォームでの練習を招き、結果的に上達を妨げてしまいます。
泳げない人の多くは、最初の段階で以下のような誤解をしています。
- 息を止めている時間が長ければ長いほど効率的に泳げる
- バタ足を強く打てば速く進む
- 手を大きく回すほど前に進む距離が増える
- 身体が硬い人は泳げない
- 体脂肪が少ないと沈みやすいから泳げない
しかし、水泳というスポーツは力任せで上達するものではありません。実際には、水の抵抗を減らし、身体を水面に浮かせることが最優先事項であり、フォームの整備が最短で上達する方法です。
たとえば、バタ足を一生懸命打ち続けているにもかかわらず進まないという人は、脚の動きではなく体幹の使い方や姿勢が崩れている可能性が高いです。フォームが正しければ、必要以上に力を使わなくても前に進む感覚がつかめます。これは実際に水泳教室でも指導の現場でよくある指摘です。
さらに、クロール初心者の多くは水中での「浮力」の感覚をつかむ前に、手足を動かすことに集中してしまいます。その結果、水面に浮くどころか水中に沈み、さらに恐怖心を募らせてしまうという悪循環に陥ります。
泳げない原因は技術的な未熟さというより、間違った練習や思い込みによって形成された「誤った感覚」が原因であるケースが大半です。したがって、まずは頭で理解することよりも、正しい姿勢と水中の感覚を身体に覚えさせることが大切です。
以下に、泳げない人が最初に見直すべきポイントをまとめました。
見直すべき要素 | 内容例 |
水への恐怖心 | 息が続かない・顔が濡れることへの不安 |
呼吸のタイミング | 息継ぎが苦手で、力んでしまう |
フォームの理解不足 | 力任せに泳ごうとしてしまい、動作がバラバラになる |
姿勢のバランス | 下半身が沈んでいる、重心が安定していない |
浮力への理解不足 | けのびやビート板を使った水面浮遊練習の不足 |
このように、泳げないと感じている方ほど、まずはフォームに関する根本的な理解と身体の使い方を一つずつ確認していくことで、大きな進歩が見込めます。
クロール 苦しい原因と心理的ブロックの関係
クロールで苦しいと感じる最大の理由は「息継ぎ」に関する問題です。呼吸がうまくできないことで、泳ぎ自体が苦手に感じてしまい、水泳全体に対する恐怖心を抱いてしまう人も少なくありません。
特に初心者の場合、以下のような原因が心理的ブロックを生み、息継ぎを難しくしています。
- 呼吸を我慢しすぎて苦しくなる
- タイミングをつかめず水を飲んでしまう
- 顔を上げすぎて身体のバランスを崩す
- 周囲のスピードに焦って無理な動きをする
こうした問題は、「うまく泳ぎたい」「沈みたくない」という強い気持ちが、かえって体を緊張させてしまうことで起こります。水泳は緊張すればするほど、水の中で身体が硬直し、結果として動作の精度が落ちてしまいます。
また、息継ぎの失敗は水中での恐怖体験を積み重ねる原因となり、「水が怖い」「泳げない」といったネガティブな感情に繋がりやすいのです。このような状態では、フォームの改善以前に、心理的ハードルを取り除く必要があります。
心理的ブロックを取り除くためには、以下のようなアプローチが効果的です。
- 安心できる環境で水慣れから始める(例:足がつく浅いプール)
- ビート板を使って顔を水につけるだけの練習から行う
- 息継ぎのタイミングを意識せず、水中で吐いて陸で吸うリズムを体に覚えさせる
- 他人と比較せず、自分のペースで練習することを大切にする
クロールの苦しくない泳ぎ方
クロール 長く泳ぐコツは“浮く力”と“力を抜く技術”
クロールで長く泳ぎ続けるために最も大切なのは、体力や筋力ではなく「浮く力」と「力を抜く技術」です。水泳は水の中という特別な環境で行われる運動であり、重力の影響が少なくなる代わりに、水の抵抗や浮力に支配されます。つまり、頑張るほどに力が入ってしまうと、かえって疲れやすくなるのです。
初心者が特に誤解しやすいのは、「しっかり動けば前に進む」という思い込みです。水中では陸上のような推進力は通用せず、水の上に浮いていられる姿勢と水の流れに乗る感覚が最も重要になります。そのためには、意識的に身体の力を抜くことと、水に任せる姿勢を身につけることが不可欠です。
浮く力を活かすためには、以下のようなポイントが重要です。
- 身体全体を水平に保つ
- 頭の位置を水面近くに保ち、目線はやや前下を向く
- 胸とお腹を水面に出し、腰が沈まないようにする
- 手足の動作に余計な力を入れず、リラックスを意識する
また、クロールでは推進力を高めるために腕や脚を動かす必要がありますが、ここでも「頑張りすぎない」ことが長く泳ぐための鍵となります。例えば、バタ足を強く打ちすぎると脚だけが疲れてしまい、フォームが崩れる原因になります。小さく、一定のリズムで打つ方が効果的に推進力を得られ、体力も温存できます。
クロールで楽に泳ぐには、以下のような「脱力」に関する感覚が求められます。
- 呼吸時に肩が上がらないようにする
- ストローク時に水を掻こうとしすぎず、自然な手の軌道で水を押す
- キック時は足首を柔らかく使い、股関節からリズムよく動かす
- 全身が連動している感覚を持つことで、一部に負担が集中しない
このように、水の上で自然に浮きながら動く感覚を身につけることができれば、無理な力を使うことなく、より長く、安定して泳げるようになります。水中での力の抜き方は一朝一夕で身につくものではありませんが、意識して練習を重ねることで、次第に身体がリズムと浮力に馴染んでいきます。
- 頭の位置は水面より少し下で、首に力を入れず目線は斜め前下を向く
- 呼吸は水中で長く吐き、吸う動作は短く素早く行う
- 姿勢は頭から足まで一直線を意識し、水中で水平を保つ
- キックは股関節から小さくリズミカルに動かす
- 力を抜くには、手先や足先の力を抜き、肩や腰をリラックスさせることが大切
無理をせず、正しい姿勢と動作のバランスを意識し続けることで、力まずに長く泳ぐことが可能になります。
一番疲れない泳ぎ方を水泳経験者が解説(姿勢・重心・軌道)
水泳において「疲れない泳ぎ方」とは、力を入れずに、無駄のないフォームで水の抵抗を最小限に抑えながら進むスタイルを指します。これを実現するには、姿勢、重心、軌道という三つの要素を徹底的に理解し、それらを連動させることが重要です。
まず「姿勢」ですが、もっとも基本となるのがストリームラインの維持です。ストリームラインとは、体を一直線に伸ばし、水の抵抗をできるだけ小さくした状態のこと。これは飛び込みの姿勢や、けのびの状態に近く、あらゆる泳法の土台になります。クロールでもこの姿勢を保ちつつ、最小限の動きで効率的に前進することが求められます。
ストリームラインを保つには、以下の点に注意する必要があります。
- 頭の位置が高すぎないようにし、首を反らさず自然に保つ
- 背筋を伸ばし、体幹を意識して骨盤が沈まないようにする
- 腰の位置が下がると脚が沈み、抵抗が大きくなるため腹筋で支える意識を持つ
クロールの息継ぎのコツ
息継ぎ タイミングとリズムを身につける感覚練習
クロールで息継ぎが苦しいと感じる原因の多くは、「タイミング」と「リズム」の不一致にあります。正しいタイミングで呼吸を行えば、息を無理なく吸うことができ、酸素不足による苦しさや体力消耗を防ぐことが可能になります。しかし、泳ぎながらリズムよく呼吸をするのは初心者にとって難しく、焦りや恐怖心から身体が硬直してしまい、かえってうまくいかないという悪循環に陥りやすくなります。
タイミングの基本は「水中でしっかり吐き切り、水上で素早く吸う」ことにあります。この動作が自然に行えるようになるには、呼吸を意識的にコントロールする練習が不可欠です。水中では口からゆっくりと息を吐き、頭を回して顔を水面から出したタイミングで、すばやく吸う。たったこれだけの動作ですが、慣れていないうちは焦って吸おうとして口に水が入り、結果的に呼吸のリズムが崩れてしまいます。
正しい息継ぎのリズムを身につけるためには、以下の練習を段階的に取り入れることが効果的です。
- 壁につかまりながらの呼吸練習(バブル練習)
- けのび姿勢でのリズム呼吸(鼻から吐いて口で吸う)
- スイム中に片側呼吸→両側呼吸へステップアップ
- ストロークとの連動を意識した呼吸ドリル
特におすすめなのが「片側3ストローク呼吸」から始めて、慣れてきたら「3回に1回の両側呼吸」に挑戦する方法です。この練習法では、酸素を吸う回数を調整することで、体内に酸素を取り込むリズム感と水中に吐き出す感覚が自然と身についてきます。
クロールの息継ぎ 練習法
クロールの息継ぎを上達させるには、実際に体を動かしながらタイミングやフォームを習得することが不可欠です。その際に有効なのが、目的別の練習ドリルです。特に、初心者から中級者にかけては「ビート板」「片手クロール」「左右交互呼吸」といった補助的な練習法が高い効果を発揮します。
ビート板を使った練習は、身体のバランスや足の動きに集中できるため、呼吸のタイミングに意識を向けやすくなります。手の動きを制限することで、自然と顔の向きや回転のスピードが整いやすく、息継ぎの安定化につながります。
一方、片手ドリルは片方の手を固定することで、もう一方の手の動きと呼吸のタイミングをリンクさせる練習です。これにより、息継ぎの際に起こりやすい「頭を上げすぎる」「肩を引きすぎる」といったミスを減らすことができます。
左右交互呼吸は、呼吸が片側に偏ることで起きるフォームの歪みを修正する効果があります。両側でバランスよく呼吸することで、肩の動きや水のつかみ方が左右対称になり、全体的にフォームが安定します。
呼吸練習を行う際のポイントとしては、「顔をしっかり水に戻す」「吸う動作は焦らず、吐く動作を丁寧に行う」ことが基本です。初心者ほど、吸うことばかりを意識してしまいますが、実は吐ききることで自然な吸気ができるようになります。
また、練習を継続することで「呼吸の動作を考えなくても自然にできる」状態を目指すことが重要です。息継ぎが無意識にできるようになると、泳ぎ全体に集中でき、フォームの維持やペースの調整がよりスムーズになります。
クロール 息継ぎ 水が入る原因と3つの改善ステップ
クロールの息継ぎで水が口や鼻に入ってしまう悩みは、多くの人が経験する代表的な問題です。この原因を正しく理解し、的確な対策を行うことで、呼吸のトラブルを劇的に減らすことができます。
水が入る原因は、大きく分けて次の3つに分類されます。
- 顔を上げすぎている
- 口を開けるタイミングが遅れている
- 吐く動作が足りず、水面上で吸うタイミングが合っていない
まず「顔を上げすぎる」と、身体全体のバランスが崩れ、口や鼻の位置が水面より下になってしまうため、水が入りやすくなります。次に「口を開けるタイミングが遅い」と、顔が水面上に出た瞬間に息を吸うことができず、吸おうとしたときに水が流れ込んでしまうのです。そして、「吐く動作が不十分」だと、息を吐ききる前に吸おうとして呼吸が浅くなり、水を吸い込むリスクが高まります。
これらの問題を改善するには、以下の3つのステップを順に実践することが効果的です。
- 正しい頭の回転軌道を身につける
→ 肩の動きに連動して自然に顔を回すことで、水面ギリギリに口が出る位置をキープする - タイミングを早めて、顔が水から出る直前に息を吐き切る
→ 吐いてから吸う「呼吸の順番」を身体に覚えさせる - 口の開き方を見直し、水をブロックする形に調整する
→ 唇をわずかに尖らせるようにして、口の中に水が入りにくくする
このように、息継ぎで水が入る原因は複数の要因が絡んでいますが、原因ごとに練習法を分けて取り組むことで、短期間でも大きな効果が期待できます。特に「呼吸の順番」と「顔の回し方」の2点を改善するだけでも、水が入る頻度は大幅に減少します。息継ぎのストレスがなくなれば、泳ぐことが楽しくなり、フォームの安定や距離の向上にも直結します。
まとめ
クロールが苦しい、息継ぎが吸えない、フォームが安定しない。これらは誰しもが通る悩みですが、原因を正しく理解し、段階的な練習を積み重ねることで確実に解決できます。
本記事では、水に浮く力を活かす姿勢の取り方や、力を抜くためのリラックスした身体の使い方、そしてビート板や片手ドリルを用いた効果的な練習法をご紹介しました。特に、呼吸のタイミングをつかむ練習や、ストロークとの連動を身につけることで、長く泳ぎ続けるためのスタミナとフォームの安定が両立できます。
また、顔の向きや口の開き方など、息継ぎの際に水が入ってしまう原因も3つに分類し、それぞれに対応した改善ステップを提示しました。これらの小さなテクニックを積み重ねることで、クロールの快適さは格段に向上します。
筆者はスイミングスクールで長年にわたり1000名以上の指導を行ってきた現場経験者であり、初心者からマスターズスイマーまで幅広くサポートしてきました。実践に基づいた改善法を軸に、誰でも取り入れやすい内容にまとめています。
放置してフォームを崩したまま泳ぎ続けると、肩や腰を痛める原因にもなり、結果的に練習効率が下がってしまいます。正しい姿勢と呼吸法を早い段階で身につけることで、無駄な力を使わずに、より楽に、より長く泳げるようになるはずです。
まずは今日の練習から、ひとつでも取り入れてみてください。クロールが苦しくなくなるその瞬間は、確実に近づいています。
N.S.Iマナティスイミングスクール向日市では、初心者から上級者まで幅広い年齢層を対象にしたスイミングスクールをご提供しています。水泳教室では、専門のインストラクターが丁寧に指導し、安心して水に親しんでいただける環境を整えています。また、ベビースイミングも行っており、小さなお子様が楽しみながら水遊びを通じて健康を促進できるようサポートしています。水泳を通じて、皆様の健康と体力作りをお手伝いします。

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よくある質問
Q. クロールが苦しくて25メートルも泳げません。フォーム以外に見直すべきコツはありますか?
A. 苦しくなる主な原因は呼吸のリズムと身体の力みです。初心者の多くは水中でしっかり息を吐けておらず、呼吸時に身体が緊張してしまいます。クロールのコツとして、呼吸は「吐く:吸う=7:3」の割合でリズムを取ることが基本です。また、姿勢が崩れると酸素効率も下がるため、ビート板を使った呼吸練習やストロークリズム練習で、脱力しながらの呼吸感覚を養うことが効果的です。こうしたトレーニングを2週間継続しただけで、泳げる距離が3倍以上に伸びた例もあります。
Q. クロールでスピードを上げたいのですが、具体的なトレーニング方法はありますか?
A. クロールのスピードアップには、姿勢とストロークの改善が鍵になります。例えば、50メートルを1秒でも短縮するためには、ストリームラインの維持と無駄のないキックが不可欠です。練習法としては、ビート板やパドルを使ったメニューや、競技用でも使われるS字軌道のキャッチドリルが効果的です。特に、肩甲骨を意識した腕の回し方を習得することで、同じ力でも推進力を20%以上向上させることができます。これにより、1本のストロークで進む距離が格段に伸び、結果としてタイム短縮につながります。
Q. クロール初心者ですが、家庭でできる練習法や準備運動はありますか?
A. 初心者向けに家庭でできる練習法としては、お風呂での呼吸練習や、床に寝てのけのび姿勢トレーニングがおすすめです。ビート板を使わなくても、仰向けになって腹式呼吸を意識しながら行う「けのび呼吸感覚」の再現や、ストレッチポールを使った肩甲骨周りの可動域強化も有効です。また、水に慣れていない方は、洗面器で顔つけ練習から始めると恐怖心を軽減できます。これらを日常に5分取り入れるだけでも、実際にプールでの姿勢や息継ぎに大きな違いが現れ、習得までの期間を短縮できます。
スクール概要
スクール名・・・N.S.Iマナティスイミングスクール向日市
所在地・・・〒617-0002 京都府向日市寺戸町殿長5 コナミスポーツクラブ向日町
電話番号・・・075-921-1150